CS-30のススメ!
デイサービスでは利用者様の身体機能把握や経過確認のために『体力測定』が必要となります。
今回はそんな体力測定にオススメの『CS-30』を紹介します。
CS-30とは、30秒椅子立ち上がりテスト(30-sec chair stand test)の略称です。その名の通り、『30秒間で椅子から何回立てるか』というとてもシンプルなテストとなっています。もうこれだけでも測定できちゃいそうですね!しかも、簡単なだけじゃないのが更なる魅力で、
・必要なのは椅子とストップウォッチ(自分はスマホ使ってます)
・その場で、かつ小さなスペースでできる
・再現性が高い ⇒(デイサービスでは測定者が変わることが多いため大事なポイントです)
・膝伸展筋力との相関が高い
・転倒リスクも推測できる
といった、いかにも優れたテストとなっています!
正しい方法に関しては、40㎝の椅子を使用して座位姿勢は体幹10°前傾で両膝間は拳1個分で、、、
http://www7b.biglobe.ne.jp/~toshiaki/CS-30.html
この通りありますが(笑)。研究等で無くデイサービスでの実施と考えれば、
・40㎝くらいの同一の椅子を使用
・腕は胸の前で組む
・立ち上がった際にはピシッと直立する
この辺りを注意できれば良いのでは無いかと思います!イメージはこんな感じです。
そして、測定結果から何が知れるかというと、
・立ち上がりや歩行能力への影響が大きいとされる『膝伸展筋力の良し悪し』
・『転倒リスクの程度』
これらはめちゃめちゃ大事な情報ですね。
・https://www.jstage.jst.go.jp/article/jjpehss/47/5/47_KJ00003390725/_pdf/-char/ja
・https://www.jstage.jst.go.jp/article/rika/23/3/23_3_441/_pdf/-char/ja
・Shuji Sawada et al.,The 30-s chair stand test can be a useful tool for screening sarcopenia in elderly Japanese participants,BMC Musculoskeletal Disorders. 2021 Jul 24;22(1):639
高齢者を想定すると、『だいたい15回』できれば下肢筋力は良好であり、転倒リスクも高くないと言えるでしょう。
ただこのテストにおいて気をつけなければいけない点があり、それは注意機能を考慮することです。
30秒間『動作をし続けるテスト』となっているため、注意の持続機能が結果に影響するとされています。
http://jshp.umin.jp/journal/16_1_1.pdf
そのため、動作は問題ないが30秒間維持できない等の対象者がいれば、専門職に相談するか別の評価方法を検討するのがベターかと思います。
『CS-30』いかがでしたでしょうか!?
非常にデイサービス向きの身体機能評価だと思っています。ぜひ活用してみてはいかがでしょうか!
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