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デイサービス運営・経営

送迎車は何を選ぶべきか?

デイサービスの送迎車の王道といえば『ハイエース』!!


 都内のマンションでは、朝にデイサービスの送迎のハイエース渋滞が起きるほどです。
ハイエースはいろんなパターンがあり、事業所の利用者さんの層に合わせて選べるので便利です。
例えば、重度の方を多く受け入れるデイサービスでは車椅子の方が多い為、固定座席が多いタイプより車椅子を複数台乗せられるタイプの方が使い勝手が良いですよね。

(トヨタ自動車 ハイエースより図を引用)

一方で、ご自身でステップ乗車できる軽度の方が多い場合は、車椅子固定のスペースが不要になります。
その場合は、車椅子スペースが全くないタイプや1台タイプをチョイスすることをお勧めします。

デイサービスの形態や利用者さんの対象に合わせて送迎車をチョイスすることは非常に大切なことです。
そうなると、次に出てくる疑問はおそらく『ハイエース以外に良い車はないのか?』だと思います。

『ハイ、あります!』

ハイエース以外にも送迎車に適している車はたくさんあります。ミニバンやファミリカー、商用車に分類される車ですが、『ノア』、『ヴォクシー』、『フリード』、『NV200』などです。これらは、後ろに車椅子に乗車したまま固定する改造がなされています。

日産 NV200

トヨタ ノア

ホンダ フリード

 女性スタッフでよく『ハイエースは大きくて運転できない』という方がいますが、そういった方はこういった少し小さめの車を運転しているのを見かけます。ハイエースのようなリフトアップタイプではなくスロープを利用して車椅子を乗降車させます。電動ウィンチで行うので女性でも十分対応できます。
 ここで、話は更に深くなります!実は、こういったミニバンタイプの福祉車両でも、細かく見ると違いがあります。それは、車椅子スペースがカスタマイズ可能かどうかってことです。
NV200は、後部座席をカスタマイズすることはできません。つまり、車椅子使用者がいなければそのスペースはデッドスペースになります。一方で、ノアやヴォクシーは車椅子使用者がいない場合、後部座席を一般座席のように使用できます。後部座席は3人座れますので、送迎の幅はグンと増えますよね。
ですが、大抵は車椅子使用者が1人はいるものです。毎回、後部座席をカスタマイズするのは大変!という方は、NV200のようにカスタマイズ不要のタイプでも良いかもしれませんね。

最後に、リフトアップシートタイプの送迎車です。横文字が並んでイメージ湧かないかもしれませんが、簡単にいうと『座席自体が乗降する』車です。基本的に1席のみが乗降します。

トヨタ アルファード

トヨタ アルファード

 助手席がリフトアップしたり、後部座席がリフトアップしたりします。これらは、車椅子からの『移譲』を伴います。車椅子からの立ち座りが出来る方が対象になります。また、送迎時は多くの方が乗車します。このリフトアップシートに利用者さんが座ると後部座席に座るには乗り降りのスペースが少ないです。つまり、先に後部座席に座れる方を送迎しないけない暗黙のルールが出来上がり、送迎が組みづらい可能性があります。
おそらく、ハンディキャップを持ったご家族がいる方々向けのファミリーカーという位置付けであり、送迎には向いていません。

 超高齢化社会である日本には、多様他種の福祉車両があります。今回、紹介できなかった車種も含めてたくさんあります。もし、迷ったなら『大は小を兼ねる』でハイエースなどの大きい車をお勧めします。
セカンドカー、サードカーとしてスロープタイプ型の送迎車や福祉車両ではない一般車を購入しても良いと思います。
 一般車と福祉車両とでは、中古車数も違いますので一般車を送迎に使われている事業所も多いはずです。
一方で『車両購入時の消費税』、『自動車税』などの免税や色んな割引や優遇制度があります。長い目で見るとどちらが得なのか?も購入時の基準にしてみてください。

購入時のその他のポイント

 送迎車両の事故は一般の車に比べて多いようです。理由として『送迎時間が決まっており気が焦る』、『いろんなスタッフが運転する』、『車両内にも気配りしながら運転する』などが挙げられます。
その為、事故を予防する付属品もチェックしておきたいですね。

バックモニター

車線はみ出しアラート

 バックモニターは100%あった方がいい機能です。理由は駐車時が一番事故が多いからです。
車線はみ出しアラート、衝突被害軽減ブレーキ、先行者発信アラームなど事故防止の装置はたくさんありますが、あまり拘り過ぎると経費が増えます。バックモニターやドライブレコーダーなどは社員の自己を守る為に必要な装備かと思います。
今回は、送迎車の大きな分類でチョイス例を紹介させてもらいました。
次回は『リースと購入のメリットデメリット』や『送迎時のコスパ戦略』なども紹介していきたいと思います。

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