管理者とは他者を通じて成果を出す人
前回の記事では、デイサービスでの業務を円滑にそして楽しく行うために、管理者自身の仕事を整理してもらいました。
管理者には多くの仕事・役割があるということは…?
1)介護保険上の管理者の責務
これは介護保険法に明記されている役割です。
2)会社から管理者として求められる役割
介護保険法で明文化されているわけではない、その会社から求められる役割です。
この2つの項目はとても範囲が広いです。
デイサービスの管理者はこれらの仕事を全て把握しておく必要があります。
しかし、全ての仕事を管理者自身が行う必要はないのです。
一見矛盾するように感じるかもしれませんが、そうではありません。
把握しておくべき領域が広く、仕事の量が多いからこそ、他のスタッフ・関係者の力を借りながら、施設を運営していかなければならないのです。そうでもしないと管理者が大変すぎて潰れてしまいます…。
つまりチームとして成果を出していく必要があるのです。
チームで成果を出すということを簡単にイメージすると、皆さんがスポーツチームの監督の立場になるということ。
デイサービスの管理者の皆さんはプレイングマネジャーとして働かれている方が多いと思いますから、少しは監督的な視点もミックスさせましょう。
管理者は他者を動かして成果を出す人のこと
「自らが動く人」ではなく、仕事を自分以外の「他者に任せる人」のこと。
つまり「自分」ではなく「他者」を動かしてチームとして成果を上げる人のこと。もちろん自分も動くのですが、チームを動かしていくわけです。
例えば、管理者1名とスタッフ5名という組織を考えてみましょう。
管理者自身が頑張りに頑張って90点分の仕事をしても、スタッフ1人が50点分の仕事しかできなかったら
90+(50×5)= 340点
管理者が周りに仕事を振ったりすることに時間を使ったため、60点分の仕事しかできなくてもスタッフ1人が70点分の仕事をすると
60+(70×5)=410点
組織全体の点数で評価すれば後者のやり方が正しいということです。ここまで単純な計算ではありませんが、管理者が周りのスタッフにうまく仕事を配分する意味を感じるのではないでしょうか?
自分一人が頑張ればどうにかなる!
という仕事のやり方を続けていくと、すぐに限界がきてしまいます。
スタッフや関係者に力を借りるということも立派な仕事の1つなのです!
あなたにとって他者とは誰ですか?
では管理者のあなたにとって他者とは誰でしょうか?
・会社の上司のAさん?
・会社の部下のBさん?
・取引のあるケアマネージャーCさん?
決して施設のスタッフ(部下)だけではなくて、場合によっては上司や他事業所の関係者まで巻き込んでいく必要があります。学生の頃からの癖で、自分一人で成果を出すということに慣れていると、手伝ってもらったり他者に仕事を配分することに抵抗があるかもしれません。
でも仕事は一人でするものではありません。仕事を振ったり、うまく協力してもらうことも必要な能力です。
監督だけが忙しそうなチームは弱そう?
デイサービスの管理者のみなさんは現場業務と兼務されている方が多く、そちらに頭や時間を割かれてしまうのではないでしょうか?
前述したように、スポーツチームの監督のような視点で施設の仕事全体を俯瞰してみてください。
「全体の仕事量を捉えて、的確に仕事を配分していく」
ことにチャレンジしていきましょう!
今回の記事を踏まえて
・管理者は他者を動かして成果を出す人のことを理解しましたか?
・あなたにとっての他者とは誰ですか?
・自分一人で仕事をこなすのではなく、周りの人たちの力を借りることにチャレンジしてみましょう。
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