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キャリアチェンジ、転職

新卒理学療法士がデイサービスでの就職を希望したわけ

養成校の教員に反対された過去

 私が理学療法士(以下;PT)を取得したのは34歳の時でした。有料老人ホームで介護職員として勤めている時に高齢者をリハビリしているPTを見て興味を抱き、専門学校の門を叩きました。
卒業が近づき就職相談の時期になると、教員の方々はこぞって
「最初は回復期病院で回復する患者さんを診て臨床経験を積んでから次に行くと良い」
と言われました。
就職相談でデイサービスに行きたいと言うと「考え直せ」と怒られた時もありました。
そして、クラスメイトの大半も就職希望は『病院』でした。

何故、デイサービスに就職を希望したのか?

 そんな周囲の反対を押し切ってデイサービスに就職を決めたのには理由があります。
前職の介護現場で、落ちていく身体機能に抗う手段が少なく、どんどん生活動作能力が落ちていき、様々な事を人頼りになってしまう高齢者が多いという光景をたくさん見てきました。
私が勤務していた老人ホームに入所されていた方のほとんどは「可能であれば家で過ごしたかったよ。。」とおっしゃっていました。
では、どうすれば高齢者が住み慣れた我が家で自立し、最後まで生活できる様になるのか、その為に自分がどうサポート出来るか考えた時に「通所型リハビリデイサービス」だ!!と思ったのが希望理由でした。

勤務して感じた壁

 晴れてデイサービスに新卒PTとして勤務して最初に当たった壁は
「どこの病院で勤務してからここに来たの??」
というPTとしての能力を問われる場面でした。周りに病院臨床経験があるPTがいると利用者様も介護職員もそのPTに質問が集中します。
純粋に悔しかったです(笑)
そんな時は、必ず就職相談で教師に反対されたことが頭をよぎっていました。
 また、利用者様が朝の送迎時に玄関先に出てこられず「今日はお休みかな?」と次のご利用者さんの送迎に向かいました。しかし、結局は玄関に向かうまでの階段で転んでおられ、ご家族が気付くまで床にうずくまっていた事がありました。その利用者様が階段の昇り降りが大変で課題として抱えていたことに気付いていなかった私が、生活期に携わるPTとして情けなく感じました。

デイサービスに勤務して良かったエピソード

 前述したようにPTとしての能力を問われた際には自分自身には武器がないことを隠さずに受け入れ、今できることを誠心誠意コツコツ成長していくしかないと思いました。利用者様が何を望み、何に困っていて、どの様に過ごしていきたいかヒアリングし、相談を受けたことを自宅で調べたり次回お会いした際に答えたりとしているうちに「自分のことをよく知っているPTに何でも相談したい」と信頼を得ることが出来ました。
この言葉が本当に嬉しかったです。
 また、デイサービスで利用者様が困っていた生活動作練習をして帰宅され、次回通所された時に「うまく出来たよ、自信がついた。ありがとう」と言われた時も最高に嬉しかったです。
さらに、仕事を引退して身体機能や意欲が落ちていた利用者様がデイサービスでリハビリを続けていく中で意欲や身体機能が戻り、まだ仕事やれそうになったよ!!とデイサービスの通所を卒業され介護保険サービスを使われなくなった時は至福の時でした!卒業してからしばらく経ち、近くのコンビニでお会いした時、お互い笑顔で挨拶し合えた時は、PT冥利に尽きました。

デイサービス勤務を迷っている方へ

 ご自身のおばあちゃん、おじいちゃんの家に遊びに行ったら元気よく迎えてくれて美味しいごはんを作ってくれた。お年玉もらった。ゲートボール仲間の前で孫自慢された。すごい前の昔話を聞かせてくれた。そのような楽しい経験ありませんか??
こんな時間を自宅で長く続けて過ごしてもらいたい!!と思う人はきっと通所型デイサービスでやりがいを持って務めることができると思います!

最後に

自分がやりたいと決めたら自分が進むべき道を信じて突き進む事も大切だと思います!時々、就職相談の時に怒られた場面を思い出しますが、その教師に今会えたとしても、自信を持ってデイサービスに就職して良かったですと言えます!

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