笑顔で話す「想像の100倍大変」な管理者
「想像の100倍大変」
まず管理者になってどうですか?といった質問に対し、一言目に出てきたのがこの言葉。そしてその表情には笑顔があったことも印象的でした。
どんな想いがその言葉と表情になったのか、リハ特化型デイサービスで新たに管理者となった『夏海さん』へインタビューをしてみました!
夏海さんは柔道整復師の資格を持ち、デイサービスで機能訓練指導員として働くこと5年。
就任の数ヶ月前に管理者へのチャレンジを打診された。
周囲から見ても元々利用者への想いも強く、本人もそれを体現するために管理者になるイメージはあったとのことで「管理者への抵抗は無かった」と話してくれました。
『利用者を良くしたい』、そのために『良いデイサービスにしたい』という想いで管理者を目指す方も多いのではないでしょうか。
これは非常に価値がある想いですし、いつまでも大切にするべき部分だと思います。
一方で、その『想いだけ』ではなかなかうまくいかないことにもすぐに気づいた様子でした。
「いちスタッフ、機能訓練指導員として働いていた時は利用者様の目線に立ち何が出来るか、どうしたら良くできるか、喜んでくれるかを考えていました。しかし管理者になってからはスタッフの目線に立つことが多くなった気がしています。店舗として考えた時に一人で出来ることは限られることに気づき、また自分自身が利用者様と関わる時間もどうしても減ってしまうと感じています。だからこそスタッフが利用者様とどう関わっているかに目を向け、そしてしっかり関われるスタッフを育てたいという想いが生まれました。とはいっても機能訓練での介入時間が減ってしまったのはやっぱり悲しいですけど、、(笑)」
自らの業務の対象が利用者からスタッフへと拡がり、視点が変わっていく。その中で自分自身が利用者様に関わり切れない歯がゆさも経験する。
まさに新たなことにチャレンジし、そして自身からそれぞれのスタッフへ『想い』を託すにはどうしたら良いのかを試行錯誤する日々なのだと想像できました。
では、管理者になるとなぜ時間が限られてしまうのか?
「管理者業務と機能訓練指導員の業務の両立が大変だと感じます。元々の機能訓練業務がある上での管理者業務となるため、シンプルに業務が多いです、、。また、管理者業務に関しては初めてのことだらけの為、確認しながら進めていることで時間もかかっています。結果として機能訓練業務の時間が削られていると感じます。だからこそスタッフに協力してもらうことが必要かなと今は思っています。」
デイサービスの管理者業務は多岐に渡ります。私自身もデイサービスの管理者として勤めていますが、パッと思いつくだけでも以下の業務が挙げられます。
・店舗の目標や成果の管理
・スタッフのマネジメントや面談
・請求やお金の管理
・必要に応じた利用者やケアマネの対応
・シフトの作成や調整
・店舗の備品や車両の管理 などなど
これらに加え付随する業務がチマチマと入ってくるため、脳内がバタバタし続けていることもしばしばです。
関わる部分が多いからこそのやりがいや、その成果は大きいものにはなり得ます。良くも悪くも管理者次第で店舗の状況は大きく変わることを実感しています。
またデイサービスの管理者は、いちスタッフの役割と兼務することが多いのではないでしょうか。そのため、やはり業務量が増えてしまうことはよくあることだと思います。
いかに任せられる業務を増やし分担していくか、またその仕組み作りも管理者の重要な役目の一つとなるはずです。
ここまでの話だと何だかデイサービスの管理者は忙しくて、大変で、ネガティブな印象が強くなってしまいました、、(汗)
しかし、インタビューを通して皆さんに1番伝えたいと感じたのはこの最後の話です。
「管理者になって大変なことも多いですけど、『自己成長に繋がる』なと早くも感じています。だから自分は管理者になることをおススメします!」
私も100%同意します!マネジメント経験は自分自身を成長させてくれる。本当にそう思います。
インタビューし始めはマイナス面が多く心配していましたが(笑)、最後のこの前向きな言葉を聞いて安心しました。業務が増え、成果に対する課題も抱え、人のマネジメントもする。困難にも多く直面すると思いますが、それらは必ず自己成長に繋がっていくのだと思います。
今回はデイサービスの新管理者となった夏海さんにインタビューを行いました。
デイサービスで働く管理者にとって共感できる部分も多く、管理者を目指す上での参考や、管理者の想いに触れられる内容になったのではないでしょうか。
『管理者は自己成長に繋がる』という言葉もあったように価値あるポジションだと思いますし、同様の境遇にいる方にはぜひ前向きにチャレンジして欲しいなと思っています!
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